2022年 <秋分号>     
                   
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  anthorogy 石田郷子選

  otiba「椋」第107  
  桜蘂降る卓上に銀の鳥  

市川英一
  銀蘭に屈む人声やさしけれ  

古谷智子
  一行の揃ひて九人花万朶  

鈴木しずか
  花は葉に黒しか着ない末娘   森 木声
  花菜風早くも次の旅のこと  

藤井あかり
  追ひ風のたつぷりありぬ葱坊主   西田邦一
  春風や忘れたころに飛ぶ帽子   古宮ひろ子
  掌に朝の花がら復活祭  

田口くるみ
  ひと声の背過ぎゆく暮春かな  

柚子谷イネ
  更衣雨雨曇曇晴れ  

佐々木ヒロシ
  白服の増えて中央線特快  

曳地トシ
  東京にゆく早起きやほととぎす  

とちおとめ
  遠くより声かさねくる時鳥   安藤恭子
  苗代寒昼の音なき母が家

藤井紀子
  昼深くしづかに蟻のたかりゐる   海津篤子
  軍鶏に籠被せ楝の花の下  

小椋 螢
  雲海や頂に人しづかなる  

立本美知代
  夕焼や落し蓋より泡が噴き  

ふけとしこ
  赤銅の喉をとほる氷水  

田草川㓛子
  ソーダ水洗礼名を持つ人と  

山田 澪
  半濁音跳ねてをりたるソーダ水  

山音
  金魚玉覗く面の醜かろ   石田太郎
  ちよつとだけ太陽の出る真菰かな  

川島 葵
  日からかさ森の日の斑にたたみけり  

山下きさ
  防風の花文机に星こぼす  

市川薹子
  てのひらに乗りさうな船花とべら  

上田りん
  青山椒痩せも太りもせず老いぬ  

飯沼瑶子
  ここいらも寺領でありし落ち杏   近藤英子
  たましひを吐くか李の種吐くか  

江口あをね
  少年は少年のこゑ夏薊  

黒澤さや
  雨後の空ひらけてナイトゲームかな  

小林すみれ
  網戸よく外れし祖父の家なりき  

ぱんだ
  型紙に残る母の字矢車草  

こさみみさこ
 

楠若葉花も咲かせて馨しく  

花野日余子
  源義の芭蕉玉巻く頃ならん   髙橋白崔
  窓開いて夏至のからくり時計かな   佐藤緑子
  アマリリス剪りてより喉疼きたる  

味八木恭子
  筍を切る包丁や草の上   内田創太
  妖精を呼ぶ草笛を二度吹きて   岡村潤一
  星涼の草の匂ひのシーツかな   翠々
  よく笑ふ先生の夢明易し   後閑達雄
  大瑠璃の声あをあをと消えゆけり  

小杉健一
 

そのこゑの聴こゆるやうや蝸牛  

石田郷子
     
     
     
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