2022年 <小満号>
金縷梅に顔集まつて来たりけり
気心を知るといふこと花菜漬
箔押しのしろがね色や春隣
亡き猫と聴いてをるなり霜の声
ダムを見て寒さの底にゐるらしき
寒禽のすぐそこにくる朝御飯
冬萌に大きすぎるよ独り言
氷柱には木霊が棲んでゐるのかも
冬眠の守宮をこぼす薪かな
風花のあとさき空の底知れず
石田郷子
木霊
椋
第
一〇五 号
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